中部交見会症例

ALK-rearranged lung adenocarcinoma with partially squamous differentiation(adenosquamous carcinoma)

肺 50代後半女性 磐田市立総合病院病理診断科 大西一平ほか

Discussion

  • floar01: 先生のはなしはそれでいいんだけど・・・, 肺癌2つ, まとめての話ですが, 肺腺癌の自然史がいまひとつわれわれには納得できないんです。とくに専門家のひとに御願いしたいんだけど、これだけいろいろな名前がでてきて昔の名前との関連の解説がないんですよ。第一例なんか私らはBACと呼んでたんです。bronchoalveolar carcinomaと。この自然史を経験してきたんです。どんなに調べても, 他へは転移しないんです。2例目は浸潤癌と呼んでいますが, 真ん中はcolapusの間質成分です。真ん中ほど歴史が古いんですよ。もうひとつはmetaplasiaと呼んでいるのは, あの扁平上皮癌はたぶん転移しないです。腺癌の自然史をまとめて, 名前をつけてほしいというのが希望なんです。ALK陽性もよいけどそれぞれに名前を変えるというのはわたしらはついていけない。また4-5年たってすぐ変わる。それじゃ困るんです。というのは注文です。 先生はそれはそれで正しいと思います。あの扁平上皮癌、あの化生癌は, 私は転移しないと思います。
  • speaker: 総論的なものはよくわからないんですが。論文を調べるとリンパ節にALK陽性の扁平上皮癌だけ転移して原発をみると腺癌成分があった例があって,必ずしも転移しないというわけではないと・・・。
  • この例とはちがう例でしょ。(floar01)
  • speaker:詳細はわからないですが。
  • chairman:ステージとその後の経過はどうでしょう。ALKの分子治療をおこなっているのでしょうか。
  • speaker: 分子標的療法をつかわない化学療法を4コースをおこなって術後4ヶ月しかたっていないのでその後の治療効果など詳細な評価はまだですが再発は見られていません。
  • chairman: ステージはどうでしょう。
  • speaker: 所属リンパ節転移がみられて, 病変は2cm程度なんですが、ステージングにあてはめるのはしていないのでちょっと。
  • floar02: lepidic adenocarcinomaと診断したんですが。WHO新分類はまだよく勉強していないので。
  • speaker: 新分類にあてはめて, invasive adenocarcinoma, lepidic growth predominant typeと診断しました。扁平上皮癌成分も10%までいかないような程度なので。このような型ではALK陽性は少ないので報告しました。
  • chairman: 中央部ではかなり低分化成分も浸潤がみられて, solidの成分もかなりな成分をしめているのかなと思いlepidicは語弊があるのかなと思いましたが。
  • speaker: subtypeの割合が多い成分の名前をつけるのでこういう診断になりました。

Discussionは管理人の自分用まとめです。実際の討論とは異なります。

BAC(bronchoalveolar carcinoma)の用語をWHO肺癌分類委員会日本人メンバーは残そうと主張したが, 欧米など日本以外の委員が削除を主張しadenocarcinoma in situという分類になった。

  • BACは本来 非浸潤癌であるのに、Noguchi typeC (線維化巣が形成され浸潤がありの癌)をBACとしたり、BAC with lymph node metastasisなどという診断がまかりとうるため削除することが適切と判断された。BACとできるのは本来 NoguchiのtypeAおよびtypeBの病変のみまで。
  • AISとinvasive adenocarcinomaの間に、adenocarcinoma with microinvasionをつくった。

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Last-modified: 2015-07-17 (金) 14:48:46 (1163d)