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症例報告--高知県に発生したツツガムシ病の2例

高知医科大学第二内科 吉田健三, 谷岡書彦 他--->症例報告のダウンロードfiletutugamushiKochi.pdf

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ツツガムシ病---国立感染症研究所感染症情報センタのページへリンク

臨床症候

  • 主要3徴候---発熱、刺し口、発疹, およそ90%以上の患者にみられる。
  • 患者の多くは倦怠感、頭痛を訴え、患者の半数には刺し口近傍の所属リンパ節、あるいは全身のリンパ節の腫脹がみられる。
  • 臨床検査ではCRP強陽性、ASTおよびASL などの肝酵素の上昇がおよそ90%の患者にみられる。
  • 治療が遅れる(テトラサイクリンが投与されないと!!)と播種性血管内凝固をおこすことがあり、致死率が高い。

ツツガムシの刺し口

ツツガムシ病を疑うきっかけとなる刺し口はほぼ100%の症例に認められる
特徴は中央部を覆う大きめの黒色痂皮と周囲のやや隆起した発赤である。刺し口の発見は診断の有力な根拠になるが,診察時に発見しにくい場所に存在することが少なくないので注意が必要である。

tutugamusi3.png  ツツガムシ幼虫刺し口(刺されて6日目)

治療

  • ダニ媒介性リケッチア症の一般的な治療法、および予防法に準じて行う。
  • 治療上きわめて重要なことは早期に本症を疑い、適切な抗菌薬であるテトラサイクリン系の抗菌薬(第一選択薬)を、使用できない場合はクロラムフェニコールを用いる。適切な抗菌薬の投与により臨床症状はすみやかに改善される。
  • βラクタム系抗菌薬, ペニシリン系, ニューキノロンは無効である。不適切な抗菌薬の漫然とした投与は全身状態の悪化による死亡をきたす。

添付ファイル: filetutugamusi3.png 688件 [詳細] filetutugamushiKochi.pdf 1968件 [詳細]

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Last-modified: 2014-08-29 (金) 12:41:21 (1568d)