赤血球

赤血球は体細胞にある核や細胞小器官を備えていません.線維性蛋白で裏打ちされた脂質皮膜でヘモグロビンなどを含む液体を包んだ袋状の細胞です.
直径約8μmで両面中央のくぼんだ円盤形をしています。この形は球形のような自然な形ではなく, 形態を保つために赤血球はエネルギーを必要とします。

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赤血球膜の電顕写真
脂質二重膜直下の白矢印で示した低電子密度の薄い層はスペクトリン線維などから形成されている赤血球膜骨格の部分

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赤血球膜の構造

赤血球膜骨格

赤血球膜はスペクトリンspectrinと呼ばれる線維蛋白のフィラメントが六角形の網目状構造を形成し立体的に円盤形の網目かごをつくり, その外側に脂質の皮膜をかぶせて内容の高濃度ヘモグロビンがもれないようにしている。 六角形の網目の骨格をなすスペクトリンは四量体でフィラメントを作っている。フィラメントの中央にはアンキリンankyrinと呼ばれる球状蛋白が, 両端にはアクチンや4.1蛋白というアンカー蛋白質が付着している。

スペクトリンは線維状蛋白でα鎖とβ鎖が反対方向にゆるくコイル状に寄り添い側面で非共有結合してヘテロ二量体をつくる。二量体の頭部ではα鎖とβ鎖が結合して四量体となり網目状膜骨格の基本単位になる。αβ鎖はともに106個のアミノ酸からできた三つ折れの逆平行αへリックスを基本単位とする繰り返し構造が連続しておりスペクトリンの屈伸性を保持している。

脂質皮膜

脂質皮膜成分はリン脂質, 遊離コレステロールなどで疎水性部分と親水性の部分の流動性二重膜構造をとる。膜には内在性蛋白が膜を貫通したり、埋め込まれたり、共有結合をして存在する。内在性蛋白にはバンド3, グリコホリンglycophorins, ATPaseなどがある。


添付ファイル: fileRedcell.png 1983件 [詳細] fileRBCmemb02.png 3921件 [詳細] fileRCM02.jpg 1463件 [詳細]

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Last-modified: 2014-08-29 (金) 12:41:21 (1570d)