病理学会中部支部交見会

第10回中部支部スライドセミナ症例 S2007-1

食道狭窄,全周性食道壁肥厚と多発憩室--50歳後半 男性

Speaker's Diagnosis

Esophageal intramural pseudodeverticulosis食道壁内偽憩室症

Explanation of the disease(speaker)

  • 1960年Mendelらにより報告 
  • 食道導管の拡張をきたす
  • 欧米で100-200例ほど,日本では20例ほどが報告されている希な疾患。50歳以上に多い
     
  • 食道粘液腺の分泌導管が嚢状に拡張,扁平上皮化生
  • 食道壁内に微細な憩室が多発し高率に食道狭窄をきたす。

Discussion and Comments

  • Floar01 :憩室内の内容物について嚢胞の壁に添ってならんでいるように見えたのは?カビですか、シイタケですか?節があったように見えて。シイタケには節あったかな- (Floar:あります)
  • Speaker :自分の標本では内容物にシイタケはなかったと。この症例にはカンジダ症に合併するケースが多いという報告です。
  • Floar02 :配られた標本にm癌があったと思うんですが (audience:ありました)
  • Speaker :私はみつけられませんでした。ご教授ください。
  • Chair man :この方は全体がぶ厚く肥厚していますが、何か内圧が慢性的に上昇する要因があったのでしょうか?
  • Speaker :この方は食道造影などで、内圧が上昇するような疾患はなくて筋層に線維化があったので炎症を繰り返したためそのようになったと考えています
  • Lecturer :先生は症例報告をたくさんお調べになったと思いますが、X-pが違うんじゃないかと。この疾患は手術で名前が付いているわけではなくて食道造影で微細な横に走る食道壁から針の様なとびだしが観察されて放射線学的立場からpseudodiverticulosisと診断がついた疾患。あんまり手術をされている症例はないんじゃないでしょうか
  • Speaker :そうですね。ほとんどは食道造影で診断…
  • Lecturer :座長の先生がおっしゃられたんですけど内圧で診断すべき病気じゃないかと、それにもとづいてこういうのができてきたんじゃないかと私は考えさせて頂きました。要するに内圧異常が,たとえばdifuse esophageal spasmみたいな病気がありまして,それも手術にはならないんですね、でもX-p所見にはこういう記載があるんですけど。それで私の食道病理の本には書くことはできなかったんですけど。 この症例には何か病気がマスクされているような気がして…これはかってな邪推ですけれど。ちなみにアウエルバッハの神経叢は炎症細胞が入っていますけどあんまり問題なかったですね。
 
 
  • 本来,食道内圧異常により考えられる疾患で食道造影で診断されることがほとんど。
    希な疾患. 知ってなくては診断できない病気

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Last-modified: 2014-08-29 (金) 12:41:20 (1446d)