第63回中部交見会症例

CHUBU1105--Collecting duct carcinoma

Speaker's diagnosis

Collecting duct carcinoma 問題提起症例。

Discussion

floar01: 教えてください。transitional cell carcinomaの成分はあったということでしょうか? この症例の場合どういうふうに解釈すればよいのでしょう

speaker: WHOの診断基準ではurothelial carcinoaのあるものははずすとクライテリアに書いてあり我々も(この症例の診断上)問題と思っています。全体の広がりとして集合管癌と思われる成分が強いと言うことと、--形成成分(聞き取れず)が著明であると言うことsarcomatous changeも示していますから, 様々なdifferentiationの中で 移行上皮癌から出てきたと言うよりはいろいろな成分を伴った中でそういう(urothelial carcinoma)成分も伴ったと考えました。 この症例ははげしく浸潤していて, 集合管の上皮を置換するという所見が診断に役に立つといわれていますが、そのような像はほとんど指摘できなくて, spindle なsarcomatoidな変化が主体であったので今日いちばん指摘されるのは移行上皮癌のsarcomatoid changeではないかその鑑別はどうするのかと問われると思っていました。肉眼所見とHE所見によると思っていて私たちは集合管癌と診断しました。

floar02: その, 移行上皮癌のあるものははずしてどうするんですか?

speaker: 集合管癌の遺伝子解析をする上でそういう成分のあるものははずさないと遺伝子解析ができないということと, 治療の効果というのがレジメがちがっているのではずすべきだと・・・

floar02: はずして, それらはどこへ行っちゃうんですか?だからこういう(症例)のはどこへ行くんですか?

speaker: それは, 腎盂の移行上皮癌のsarcomatoid changeに入れたいとおっしゃる先生方もいるかと思います。

floar03: 今の質問はとても大事なんでね。実は集合管がんはずーっと日本で大きな誤りをしてきたんです。非常に分化型の乳頭癌がずいぶん無理矢理ここに入れてしまった時期が今から10年から20年の間あるんです。それで今の話なんだけれど, 集合管原発の移行上皮癌というのもあるんですよ。ものすごい浸潤性が高くて早くから脱分化します。それが一個集合管原発の腫瘍として移行上皮癌があり、それともう一つ非常に分化した管状腺癌、小管状腺癌があるんです。これはあまり見つかっていないんです今まで。正確には。それで金井先生がどうおっしゃっているか聞きたいのは、集合管原発がんとして組織幅がどれくらいあるのか, とくに移行上皮癌を含めてどうやって亜分類しているのか解説聞いてないですか、それを聞きたい。

speaker: 調べた文献では, 集合管癌として集められたなかで, はずさなければならない症例, 腎原発の移行上皮がんと鑑別できない症例をどうしても含んでしまうと‥

floar03: 遺伝子解析をやって組み直すのはかまわないんですけど, 過去に誤ったと私からおもえるような乳頭腺癌はどうやって外すのかが一つ、もう一つは集合管上皮というのは移行上皮と腺上皮の中間に位置すわけですけど,mesenchyalのstromal componentをつくりやすいからsarcomatoidというが、それは無理過ぎると思う。皮膚の付属器でもでも良性ではdouble componentをもっているけど悪性ではたいがい一個におさまるんです。 遺伝子解析の力はおおっきいけれど, そのために無理に外したやり方がいいのか悪いのか, もう一回検討しなければならないんです。集合管原発がんの組織幅がどこからどこまであるかはやっぱり必要なんです。今どうなっているか聞いてないですか?

coworker: わたしが最初consultationをしました。スライドを全部送ってこういう結論になりました。私は最初集合管がんと移行上皮癌の扁平上皮様の分化をともなったものと二つ分けて診断したんですが、発表の診断はほんとうにそうかと微妙なところですが, 皆さんにすべてスライドをお見せできませんが, べつべつに考えても理解できるかなというところもあったが移行しているところもちょっとあって難しいです。

floar04: 我々は腎盂癌で腎実質浸潤型をかなり集めているんですが, この症例は(Xp)像がちょっと違うんです。造影のパターンが(腎盂癌で腎実質浸潤型では)まだら状になってくるので, このようにきれいに, なかなかクリッとは画像に出てこないんです。それが印象的だったことと, もっとhigh gradeな腎盂癌でないと, CISくらいでないと, なかなか次のステップにいかないんですね。collecting ductと腎盂癌をなぜ分けるかというと治療のレジメがまったく違ってくるんです。腎癌のレジメでやると全く効かずあっというまに亡くなってしまう。いわゆる--など移行上皮癌のレジメでやるとレスポンスするひとがいるというので腎癌と腎盂癌をわけたほうが良いということです。わたしはこの症例はよくわかりません。少なくとも典型例ではないと思います。collecting ductで典型例というのはdesmoplasiaが著明にあるやつを典型例と言うので、これを典型例と言われるとう--んと思って, 正直よくわかりません。

chairman: いろいろ議論があります。現時点ではcollecting ductの意見があるということでいかがでしょうか。

集合管原発がんの組織(型)幅は現在どうなっているのか? Collecting duct carcinomaを考える上で大切な問題提起。

( 注:実際のDiscussionを元に学習用に再構成したものです. 実際のdiscussionとは異なっています。)

References

Baer SC, Ro JY, Ordonez NG et al. Sarcomatoid collecting duct carcinoma: a clinicopathlogical and immunohistochemical study of five cases. Hum Pathol. 1993; 24:1017-1022

Fuknaga M Sarcomatoid collecting duct carcinoma. Arch Pathol Lab Med. 1999; 123; 338-341: 1999


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Last-modified: 2014-08-29 (金) 12:41:20 (1446d)