中部交見会症例

histiocytoid/signet-ring cell carcinoma of the eyelid

70歳代 男性

信州大学医学部附属病院 岩谷 舞ほか

Discussion

Chairman: これも非常にまれな組織とおもわれますが、眼瞼Moll腺から発生した…

Speaker: (Moll腺から)発生したとは言えないとおもうんですが, (Moll腺上皮と)似たような性格をもっていたということです。--->Moll腺 Moll gland

Floar01: 残っているアポクリン腺の中にin situの部分があったようなのでここからでたのかなと思ったのですが

Speaker: もしかしたら私が見たのにはなかったような(笑)

Floar01:それはわかりませんが, それっぽいところがあったのでアポクリン系の癌かなと判断させていただいた次第です。

Speaker: それはぜひ見てみたいです(笑)

Chairman: 側頭部の生検の場所は転移なんですか

Speaker: 画像では目の周りから側頭のほうにも病変があり連続しているので浸潤だと思います。

Floar02: これの発生部位はどこなのですか

Speaker: 病変の主座からいうと眼窩のわきや後ろが一番おおいですけど ここには腺がありませんし, 汗腺から出たと考えると上眼瞼です, いちばん面積が大きいのは眼球後面なんですが, PETでも上眼瞼に強い集積をみとめたということなので…

(この間 plasmacytomaに見えるという議論があったが省略)

Speaker:あまりplasmacyteには見えませんでした。MUC6や胞体粘液がそまっていてすぐにsignet-ring cell carcinomaの転移を考えました。

Chairman : 先生方は最初, signet-ring cell carcinomaの転移とおもわれたんですか?

Speaker:そうです。最初にだしたsecond opinionも その診断で帰ってきていいかなと思いました。

Floar03:鑑別診断に小葉癌を挙げられてましたね。小葉癌にはhistiocytic variantがあるんですよ。 先生のご発表ではE-cadherinはweekly positiveとなってますね。これ, もしE-cadherinがはっきり陰性なら小葉癌histiocytic variantと診断するんですか? 組織像はhistiocytic variantにきわめて似ていると思うんですね。signet-ring cellには見えなかったけどねえ。

Speaker:それは本例が転移ということですか、invasive lobularの…

Floar03: いや, 原発巣はここでいいと思うんです。

Floar04:患者さんは男なんですけど、男で原発巣はどこだと考えられるんですか?

Floar03:いや原発巣は目のところでいいと思います。組織像は大変似ているんですよ。似てると思う?

Speaker:もうすこし細胞質が淡々しているんではないかと…。

Floar03:そうですか。

Floar05 : 私も, metaだろうと、有名なのは乳癌, lobular carcinomaで眼窩に転移するというのはとても有名になっているんですが、先生が今回調べられて、ひょっとして今まで転移だと思っていたのが特発性の原発癌であったということはありませんか。

Speaker : 原発だと思って報告して何年かあとに小葉癌が出てきたというのがありました。

Floar04 : いやあっ、逆ですかあ。(笑)わかりました。ありがとうございます。

Chairman:では議論はこのへんで。ありがとございました。

参考症例

Literatures

Requena L, et al., Primary signet-ring cell/histiocytoid carcinoma of the eyelid: a clinicopathologic study of 5 cases and review of the literature. Am J Surg Pathol. 2011 Mar;35(3):378-91. PMID:21317710

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Last-modified: 2014-08-29 (金) 12:41:20 (1566d)