中部交見会症例

CHUBU1310

膵管内増殖膵腫瘍 intraductal tubulopapillary neoplasm with minimal invasion

Discussion

Chair man: 投票ではITCとしたのは3票で, きわめて少数意見でした。トリプシンの評価が難しいですね。 一見するとしっかり染まってacinarへの分化を示す腫瘍かなと, 早とちりしてしまったんですが。

Floar01: われわれの診断もITC with focal invasionとしました。同様の症例を最近経験しました。トリプシンも同じようなパターンをとったんですが. うちの症例は壊死が少ないのでトリプシンはあまりでないんですが。 遺伝子をいろいろ調べられていますが, beta-catenin領域は調べましたか?

Speaker: Beta-cateninは免染で確認しています。異所性の核への移行はありませんでした。遺伝子の検索はしておりません。

Floar02: acinar cell carcinomaかなと考えていました。確かにITCもあげないといけないかなと思うんですが、この方かなりラッシュに来ていますよね。記憶するところでは(ITCは) もっとゆっくり緩徐で,顔つきは悪くなくて, 意外とバイオロジカルには良い腫瘍じゃないかと認識しているんですが, 文献的にこんなに早く進展する例があるんでしょうか

Speaker: 文献ではconventionalな膵癌とくらべると予後は良好とされています. MIB-1 indexは2-40%と幅があります。報告例は少なく、手術から一ヶ月しかたっていないために, この例がどうなるかわからないんですが, 腫瘍のボリュームが同じなら予後は良いとされているようです。

Floar03: alpha1-ATとかACCをみる他の染色はされていますか?

Speaker: alpha1-ATは他の腫瘍でも染まってしまい特異性が低いので、提示していません。bcl-10は良いマーカとしてあげられておりトリプシンとともに用いました。

Chair man: ITCでラッシュに進行した症例ということで、今後どうなったか教えていただきたいと思います。ありがとうございました。


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Last-modified: 2016-07-16 (土) 17:50:17 (798d)