第63回中部交見会症例

EML4-ALK adenocarcinoma of the lung--CHUBU1090

富山大学病態病理学 石澤伸 他

中部支部コメント
DX: EML4-ALK1 positive adenocarcinoma

EML4ALKnonBAC.jpg

1)若年発症の肺腺癌
2)非喫煙者
3)粘液産生を伴い、腺房状構造を示す低分化腺癌
4)BAC patternが見られない-->BAC type 肺腺癌にも認められる報告あり(Disscussion参照ください)

以上1)から4)の臨床病理学的事項が診断のポイントとなり、免疫染色(iAEP法)によるALKの過剰発現と、FISH法による融合遺伝子が確認された。

Disscussion

Floar01: (EML4-ALK fusion gene productを)抗体で染色するのは, 発現量が少ないためなのか、なかなかtechnicalに難しい。HEでみたとき, これはという所見として一つ考えてみると, speakerの先生がおっしゃったようにGGO的な病変がないのがこの腫瘍の特長ではないかとおもうのですが, これは論文などでは, ほとんど触れられていませんね。先生はどうお考えでしょう。ひとつの診断のkeyではないかと思うんですけど。

Speaker: 論文には書かれていませんが,BACの肺癌には全く見つかっていないです。 BACのなかには、このmutationは見つけられていないんですね。なのでおそらく先生がおっしゃるとうりではないかと思います。

☆Wong DW, et al., The EML4-ALK fusion gene is involved in various histologic types of lung cancers from nonsmokers with wild-type EGFR and KRAS. Cancer. 2009 Apr 15;115(8):1723-33. にBAC-likeのEML4-ALK陽性肺癌症例が報告されています

BAC type にもEML4-ALK+ lung cancerがあるという症例報告がSPSで中島孝先生から提出されました--->228SPS-09, EML4-ALK+ 肺癌の4例

Floar01: これが一番histologyから見たときのきっかけのポイントになるのではないかと…それから次のストラテジに流していけば, うまく診断できるんじゃないかと思います。

Speaker: 残念ながら,この肺癌はheavy smokerで年のいったかたにも起こるんですけれど, 若年でBACのパターンがなくて, なおかつacinarがあるかsignetの組織型があるということがひっかけるポイントになると考えています。

Floar02: アメリカのDrと話をしたときに, 基本的にEMA4-ALK関連の癌は進行がはやく, 手術材料で(やっと陽性がでる)(生検で)やるとほとんど陽性がでない,ほんとうに陽性例がなくて悩んだそうなんですね。進行が早くて, みつかったときにはおおむね4期のことが多いため,今後小さい検体で診断することもたぶん増えてくると考えられます。solidとacinar patternが多いと思います。

Floar03: この遺伝子異常はチロシンキナーゼに異常が出てくるんですか。

Speaker: ALKの過剰発現がおこって, 腫瘍発生に直結している

Floar03: EML-ALKによりALKが過剰発現しているんですね。そのわりにはprotein levelでの発現は弱いんですね。(なぜ普通の免疫染色で染まりにくいのでしょう?)

Floar04: これは中枢発生の癌ですか末梢発生の癌ですか?

speaker:...

コメント整理の途中です。


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Last-modified: 2014-08-29 (金) 12:41:20 (1361d)