Gastric cancer

Gastric cancer with lymphoid stroma

リンパ球浸潤胃癌 Gastric carcinoma with lymphoid stroma

治療がまったく異なるためMALT lymphomaと誤診しないよう鑑別診断が特に重要な胃癌である

  • synonim: lymphoepithlioma-like carcinoma, EBvirus associated adenocarcinoma
     
  • 粘膜下腫瘤形態を示す代表的な胃癌である
     
  • 本組織型の癌は胃体部に好発する傾向がある
     
  • 早期癌の段階では粘膜内病変は管状腺癌(tub1)からなり, 上皮下浸潤巣で腫瘍組織内にCD3陽性T細胞主体の反応性リンパ球が浸潤する
     
  • 腫瘍腺管はリンパ球浸潤による変形, 蚕食像を示すようになり高度な例ではリンパ腫に認められるlymphoepithelial lesion(LEL)と酷似することがある。
     
  • リンパ腫のLELと異なり腺管は異型上皮からなる腫瘍腺管であることに注目する
     
    • MALT lymphomaのLELは異型のない腺管に主に腫瘍性Bリンパ球が浸潤して形成される病変である。
       
  • リンパ球浸潤胃癌は腫瘍腺管の核にEB virusゲノムが検出される。EBER=陽性となる
     
  • EB virus陽性のリンパ球浸潤胃癌は鼻のlymphoepithelial carcinomaに形態的によく似ている.粘膜下層浸潤部での腫瘍形態は鼻咽頭リンパ上皮癌と同様に

    間質との境界が比較的明瞭な胞巣を形成する群(Regaud type)と
    非腫瘍性リンパ球と混在して胞巣が不明瞭となる群(Schmincke type)の2つに大別される

  • 通常の腺癌よりは予後が良好といわれるが転移ありの症例はその限りではない
     

Gastric carcinoma with lymphoid stroma Case01

75歳男性
健康診断のUGIで胃弓隆部に隆起性病変を認められて当院紹介される。生検でtub2-por adenocarcinoma. 噴門側胃切除術が行われた。

病理所見

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胃底部前壁に4.2x2.0cmの隆起病変。乳頭状で口側は粘膜色であるが肛門側は黒褐色調に変色する。割面も同様の所見を呈する。(クリックで大きな画像が見られます)

 

Virtual Slideを見る===> 胃底部腫瘍 口側切片, 肛門側切片 右クリックで新しいウィンドウで開くと便利です。

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腫瘤口側はpoorly differentiated adenocarcinomaがリンパ濾胞形成の見られるlymphoid tissueを間質として粘膜下に胞巣状増殖をしてドーム状腫瘤を構成している。 腫瘤肛門側は管状・乳頭状腺癌, 間質に出血をともなう。リンパ形質細胞浸潤は粘膜筋板付近に強く認められる。

 

■■組織所見とEBER-in situ hybridization(クリックで大きな画像がみられます。)

口側低分化腺癌の部分, 組織像

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肛門側 管状・乳頭状腺癌の組織像

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EBER-ISH

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増殖異型腺上皮の核がびまん性にEBER陽性を示す。


添付ファイル: fileEB02a.jpg 1144件 [詳細] fileHEloupeA.jpg 1195件 [詳細] fileHE06a.jpg 1019件 [詳細] fileHE03a.jpg 1316件 [詳細] fileEB01a.jpg 1041件 [詳細] fileHEloupeB.jpg 1340件 [詳細] fileHE02a.jpg 1222件 [詳細] fileHE04a.jpg 1067件 [詳細] fileHE05a.jpg 1065件 [詳細] fileHE01a.jpg 1488件 [詳細] fileGCLS01.jpg 1128件 [詳細] fileGCLS02.jpg 1103件 [詳細]

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Last-modified: 2018-07-10 (火) 16:09:08 (36d)