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Herpes simplex Encephalitis (HSE) 単純ヘルペス脳炎

単純ヘルペス脳炎の画像診断*1

  • CTによる診断は1970年代以降に普及し

    主に側頭葉や前頭葉下部における血管支配域に一致しない両側あるいは片側の低吸収域が指示する所見として確立

    CTの変化は発症初期には描出されにくく, 1週間前後から明瞭化するため早期診断には限界がある

  • MRIによる診断, 1980年代以降

    CTを凌駕する早期病変検出とより詳細な形態学的診断を実現した。

    MRI所見*2

    • 片側あるいは両側性海馬病変は単独ではおこらず通常, 扁桃体, 側頭葉回, 側頭極の病変を伴う
    • 島病変は必発する
    • 側頭葉新皮質病変は通常片側性あるいは非対称性で常に側頭葉内側の病変に伴う
    • 側頭葉病変は前部と下部に強く, 後部と上部には軽微である
    • 時に無名質に顕著な病変を認める
    • 脳弓部に有意な異常を認める
    • 乳頭体の異常を認めることがある
    • 視床核は半数近くの症例で傷害され通常片側性である
    • 前頭葉病変は比較的まれで内側面に強い
    • 線状体の一部に病変がおよぶことがあるが通常片側性で軽度である
    • 帯状回, 頭頂葉, 後頭葉に限局した病変を認めることがある
    • 小脳脳幹は異常なし

*1 坂口二朗ほか 出血性変化をともなう両側視床病変より進展した単純ヘルペス脳炎の一例 臨床神経 45: 368-371, 2005
*2 Kapur S, et al., J Neurol Neurosurg Psychiatry 57: 1334-1342, 1994

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Last-modified: 2014-08-29 (金) 12:41:20 (2609d)