静岡病理医会

SPS216 症例05 左舌下腫瘍

静岡県立静岡がんセンター 病理診断科 草深 公秀、亀谷 徹

臓器:唾液腺  臨床診断: 左舌下腺腫瘍

患者: 70歳、女性。 現病歴: 200X年5月下旬より口腔底に有痛性の腫脹を自覚。その時、近医を受診、「唾石」と診断された。
その後も痛みが持続するので、8月に別の近医を受診、やはり「唾石」と診断された。その頃より頚部に違和感を感じたため、FNAを施行され、class V(扁平上皮癌)であり、生検にても「扁平上皮癌」の診断。同年9月に当センター頭頚科を紹介・受診。
初診時、左口腔底に硬結を触れるが、被覆粘膜の不整はない。下顎骨や舌への浸潤所見はない。また、左上深頚リンパ節の腫脹を認めた。

マクロ所見

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切除組織割面

病理組織所見

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1.口腔底粘膜下の舌下腺部分に境界不明瞭な腫瘍を認める。大部分は、やや大型の異型細胞の胞巣状の増殖から成る。部分的に、粘液性間質が認められ、その部分では、腫瘍細胞は孤在性になって、散らばっていく局面が認められた。間質はAlcian青陽性であった。また、管腔様構造も認められ、内腔はPAS陽性であった。手術材料では断端陽性であり、上深頚リンパ節に1個転移があった。

2.免疫染色:EMA:管腔様構造部に++, CAM5.2:+, CK7:+(一部は++), CK14:+(胞巣中心部に), ASMA: -(胞巣周囲に+), GFAP :-, S-100 weakly+, p63:-,(胞巣周囲の紡錘形細胞に+) vimentin:focally+

鑑別診断:
1 Myoepithelial carcinoma
2.Polymorphous low-grade adenocarcinoma
3.Malignant pleomorphic adenoma
4.Adenoid cystic carcinoma

Speaker's Diagnosis

adenocarcinoma, not otherwise specified of the sublingual gland.(腺癌NOS)


添付ファイル: file216CT.png 491件 [詳細] file216-05macro.jpg 929件 [詳細] file216macro02.png 623件 [詳細] file216macro.png 973件 [詳細]

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Last-modified: 2014-08-29 (金) 12:41:20 (1568d)