静岡病理医会

右軟口蓋腫瘍---唾液腺腫瘍

静岡県立静岡がんセンター病理診断科 草深公秀

40歳男性
5年ほど前より右軟口蓋に腫瘤を自覚する。近医を受診してFNAによりclasseV(粘表皮癌疑い)と診断され当センタ頭頸科を紹介受診する。右軟口蓋にドーム状の粘膜下腫瘍を思わせる弾性やや硬の腫瘤を認める。表面の一部は潰瘍化していた。

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CTでは同部に境界比較的明瞭な腫瘤を認め部分的に石灰化を思わせる。
MRIではT1強調画像で不均一な信号を示し,T2強調画像では低信号をしめす腫瘤。

病理組織所見

 
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前医での臨床診断の下に低悪性度の悪性腫瘍を考え, cT2N0M0(stageII)と 評価し
右軟口蓋腫瘍摘出+上顎部分切除術および右頸部郭清術を施行された。

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Presenter's Diagnosis■■

Mucin-rich variant of salivary duct carcinoma with osteoclast-type giant cell neoplasm of the right soft plate

  • 本例は軟口蓋小唾液腺原発のde novo発生のmucin-rich variant of salivary duct carcinomaであり, 腫瘍中心部にgiant cell neoplasmを伴っていた点で希な腫瘍であると考えられる。
  • 唾液腺原発giant cell neoplasmはsarcomatoid variantに属することからも悪性度が高いとされており,mucin-rich variantも通常のsalivary duct carcinomaより予後が悪いとされているが, 本性例は, clinical stageが低いこと、現段階(手術より年)では再発転移がないことから良好な予後が期待される。

Mucin-rich variant of salivary duct carcinoma Roderick H. W. Simpson, et al. Am J Surg Pathol 2003; 27;1070-1079

Osteoclast-type giant cell neoplasm of salivary gland A microdissection-based comparative genotyping assay and literature review Loretta L. Y. Tse, et al. Am J Surg Pathol 2004; 28; 953-961


添付ファイル: filecase04macro01.jpg 342件 [詳細] fileSPS220case04MRI.jpg 322件 [詳細] fileSPS220case04MRI02.jpg 331件 [詳細]

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Last-modified: 2014-08-29 (金) 12:41:20 (1447d)