第3脳室腫瘍の一例 †浜松医科大学病院病理部 目黒詩織 他 40歳代 女性 1年前からめまい, ふらつきを自覚していたが, 日常生活に支障なかった. つじつまの合わない会話がみられるようになり近医受診。 CT, MRIで鞍上部ないし第3脳室に腫瘤をしてきされて当院脳外科紹介となる。意識清明, 見当識障害, 理解力障害, 記名力障害および認知障害が認められた。 MRI T1強調画像で鞍上部から第三脳室にかけて2.5から3.0cm程度, 内部不均一な造影される腫瘤が認められた。側面では腫瘤は第三脳室前半部にあり、両側側脳室が拡大し閉塞性水頭症の所見に相当し見当識障害や記名力障害の原因と考えられた。 内分泌学的検査では 血中下垂体前葉ホルモンは正常域内, 尿崩症は認められない. 病理組織所見 †■■Virtual Slideを見る---> 第三脳質前半部腫瘍 |