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このページは日本網内系学会でのJohn K.C.Chan先生教育講演を管理人が勉強用にまとめたものです。

Update on immunohistochemistry in hematopathology--☆

 

Some Newly Available Antibodies in Hematopathology

Antibody to HHV-8(KSHV)

Antibody to Bartonella henselae

New B-lineage markers

BcellMarker.png

PAX-5(BSAP; B cell specific activator protein)

  • B細胞に特異的な転写因子でB cell specific activator protein(BSAP)としても知られている
  • 形質細胞以外のearly stage B細胞から成熟B細胞まで出現する
  • B細胞腫瘍はPAX5陽性, 形質細胞腫は陰性.Reed-Sternberg細胞は弱陽性となる
  • 主な適応
    • B細胞系リンパ芽球性腫瘍の確定診断に使う
    • 古典的Hodgkinリンパ腫はPAX5陽性
    • Anaplastic large cell lymphomaはPAX5陰性であり古典的Hodgkinリンパ腫と鑑別ができる

Oct-2 and Bob1

  • B細胞において免疫グロブリン遺伝子が出現するにはOctamer motifと, そのDNA結合性転写活性化因子すなわちOct-2とBob1間の相互作用が必要である
  • 形質細胞を含めてB細胞はOct-2, Bob1ともに陽性である
  • 主な適応
    • 古典的Hodgkinリンパ腫とdiffuse large B cell lymphomaの鑑別
      • 古典的Hodgkinリンパ腫:Oct-2, Bob1ともに陰性か, どちらか一方のみ陽性
      • diffuse large B cell lymphomaはOct-2, Bob1ともに陽性
    • 形質細胞腫が疑われるが,他のマーカが陰性のときOct-2, Bob1陽性となる
  • 注意点:T細胞腫の一部に陽性となることあり. 特にBob1が染まることあり

CD138

  • CD138はSyndecan-1とも呼ばれる
  • 形質細胞, 形質芽細胞の細胞膜に陽性.immunoblastの一部も陽性となる
  • 前駆B細胞に陽性であるが,成熟B細胞や末梢血など循環系に存在するB細胞には存在しない
  • 形質細胞腫瘍の診断に使える.ただし陰性のことがあり,その場合形質細胞腫瘍を否定できない
  • CD138のみが陽性の腫瘍の場合,形質細胞腫の診断を確定するのは不十分で,CD45など他のマーカの陽性が必要となる
  • CD138は血液リンパ細胞腫瘍に特異的なわけではない
  • 上皮細胞(特に上皮棘細胞)の基底表面, 胎児期の一部の間葉系細胞, 毛細血管内皮などに陽性となる
  • 上皮細胞では,その正常な形態を維持するために働いていると考えられている

Clusterin

  • アポトーシスやその他多くの細胞機能に関係する糖タンパク質
  • 正常ではリンパ濾胞のfollicular dendritic cellsに出現する

臨床への応用

  • 正常のリンパ濾胞follicular dendritic cellのメッシュをきれいに描出する
  • follicular lymphomaのdiffuse componentをさがして確定する
  • dendritic cell tumorの診断
    • Follicular dendritic cell tumor--ほとんど100%に陽性
    • 他のdendritic cell tumor--いろいろな染色態度を示す. weak/moderate
    • 他のspindle cell tumor--絶対ではないが,陰性です
  • Systemic anaplastic large cell lymphoma:80-95%が陽性
  • Primary cutaneous anaplastic large cell lymphoma: 40-80%が陽性
  • その他のリンパ腫:まれに陽性となる
    • 参考-->「いむーの」のclusterinのページへ移動
       
      抗体を手にいれるには=

CD163:New histiocytic marker

  • CD163はhemoglobin scavenger receptor
  • すべての種類の組織球,単球に陽性であるが以下を除く!!
    • 濾胞中心のtingible-body macrophage
    • 白脾髄のmacrophage
    • 類上皮細胞(epithelioid histiocytes)と肉芽腫の多核巨細胞
  • plasmacytoid monocyteを含むaccessory dendritic cellはCD163陰性です。
  • CD163の染色はCD68/PGM1免疫染色に比べて以下の利点がある
    • 組織球のcell bodyがより明瞭に同定できる(CD68が顆粒状に細胞質が染まるのに対して細胞質にびまん性に,また膜を弱く染める)
  • CD163の主な使い道
    • true histiocytic sarcomaの診断
    • 急性単球性白血病の診断
  • 樹状細胞腫dendritic cell tumorは陰性
  • 上皮性腫瘍,mesenchymal tumorは陰性(例外あり注意)
  • fibrous histiocytomaのある種のものは染まることあり

抗体の入手=novocastra sNCL-CD163 12,000円(0.1ml)乾燥品がある--試してみます。 急性単球性白血病腫瘍細胞の良いマーカがなかったので染まれば報告します

Langerin(CD207)

  • Birbeck顆粒のマーカです
  • 皮膚表皮,粘膜の未熟なdendritic cellであるLangerhans cellに発現する
  • Birbeck顆粒に局在する

CD123:marker for plasmacytoid monocytes(dendritic cells)

  • CD123はInterleukin-3 receptorの alpha鎖 (IL-3Rα) です

JKC Chan先生の講演では次の2点

  • 自然に存在するinterferon産生細胞であるPlasmacytoid monocytes(plasmacytoid dendritic cell)がCD123陽性である
  • Blastic NK cell lymphoma(CD4+, CD56+ hematodermatic malignancy)もCD123が陽性となる

以下CD123の一般的な解説

  • 70kDのtypeI-glycoproteinで細胞特異性はありません(non-lineage Restricted molecule)
    • CD123は 骨髄のmultipotential hematopoietic stem/ precursorsに発現するほか, 好酸球, 好塩基球を含む殆どの顆粒球に出現するが好中球には発現しない。
    • 単球,マクロファージ,マスト細胞, CD5+ B cellsの一部, and巨核球とその前駆細胞,および赤芽球系細胞に出現する
    • 骨髄性白血病細胞,pre-B リンパ腫/白血病の一部にも出現する
    • 内皮細胞, 精巣のLydig cell,胎盤, 脳, 間質のprogenitor cellにも出現
  • Ligands: CD123 非常に低結合性の(very low affinity)IL3RであるがCD131と協同すると強い結合性を示す。
    • CD123 はCD131と共にヘテロダイマーのIL-3レセプタを形成する. (CD131は GM-CSF and IL-5 receptorsの一部にもなる)
  • CD123の機能:多能性血液前駆細胞, 赤芽球, 好中球, 好酸球, 好塩基球, 単球および巨核芽球系細胞の成長分化を促進する.細胞質ドメインは STAT5により活性化され増殖を担い,一方遠位部分は細胞の生存に関係する
  • CD123は幹細胞のマーカであり急性骨髄性白血病やB細胞性増殖疾患の診断に役立つ
  • Database accession numbers :Human; Entrezgene 3563 SWISSPROT--P26951

New Information on Immunphenotypes of Hematolymphoid Lesions

Angioimmunoblastic T-cell lymphoma

Kikuchi lymphoadenitis


添付ファイル: fileBcellMarker.png 2031件 [詳細]

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Last-modified: 2014-08-29 (金) 12:41:21 (1568d)