SPS-城南病理

angiomyofibroblastoma---SPSJohnan2011-Case01

50歳代女性, 1経妊1経産.
Toyohashi Municipal Hospital Dev. of Pathology M Kinoshita MD, M Maeda MD

 
hyohshi.jpg

膣より腫瘤が突出することがあったが放置していた。会陰部腫瘤が増大し歩行に支障をきたすようになったため当院産婦人科受診。膣より体外に脱出する柔らかい腫瘤を認める. 表面は膣粘膜に被覆され一部びらん状。可動性中等度。MRIではT2WI high, T1WI low intensity.

 

腫瘤組織像スライド(PDF file)を閲覧するには左組織図をクリックしてください。
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angiomyofibroblastoma*1

  • 中年女性外陰部に優位に発生する良性腫瘍. 23-86歳(平均45.8歳)。まれに膣や陰嚢に発生。
  • 0.5-12.0cmの無痛性腫瘤を形成することが多い。会陰部に後発する遅育性, 境界明瞭の皮下腫瘤で臨床的にバルトリン嚢胞と紛らわしい。
  • 腫瘤は柔らかく, 割面は一様で淡い桃色から灰色を呈する。
  • 腫瘍は好酸性細胞質をもつ上皮様細胞に囲繞された多数の毛細血管を含む。上皮様細胞は血管筋層内または筋層の外に存在しクラスターを形成する。
  • 血管周囲には細胞が多く,形質細胞様卵円形細胞からなるhypercellularな部分をなす。 血管から離れると炎症細胞や膠原線維を伴う紡錘形細胞からなるhypocellular 部分となる。
  • 脈管は拡張や分枝を示すものがあり, 中型血管がいくつか認められる。
  • 腫瘍細胞は軽度の異型を示す一様な核と好酸性細胞質からなる。二核や多核細胞も認められる。
  • 核分裂像はまれ
  • リンパ球とmast cellが出現することがふつうで、hypocellular部分に多くみられる。

鑑別診断

  • agressive angiomyxoma
    女性性器下部発生の血管に富む腫瘍のひとつ。通常びまん性にmyxomatous. angiomyofibroblastomaはmyxomatousな間質を持つことがあるが, 部分的にすぎない。
  • angiomyofibroblastoma
  • cellular angiofibroma
  • fibroepithelial polyp
  • solitary fibrous tumor
  • postoperative spindle cell nodule
  • leiomyoma/leiomyosarcoma
  • rhabdomyoma
     
hyo.jpg

angiomyofibroblastomaの細胞はvimentin, Desmin陽性であるがactinは陰性を示す。これはaggressive angiomyxoma( vimentin+, actin+)との鑑別に有用. ただしangiomyxomaでもDesminが強陽性の症例が報告されており注意が必要。HEによる鑑別診断を優先する。

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*1 AFIP atlas of tumor pathology series 4, 13 Tumor of cervix, vagina, and vulva pp349-350

添付ファイル: filehyohshi.jpg 978件 [詳細] filehyo.jpg 772件 [詳細]

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Last-modified: 2014-08-29 (金) 12:41:21 (1572d)