*mastocytosis 肥満細胞症 [#l0358b05]
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WHO改訂第4版2008では, Myeloproliferative neoplasmのカテゴリーに一疾患単位として加えられたが, ''WHO 2016改訂''では特徴的な病態が考慮され, ''MPNより独立して, 単独の疾患カテゴリー''となった. 


肥満細胞症は多様な臨床像を反映し, 病型が細分化されている. 2016改訂では, その分類にも改良が加えられた.

SIZE(20){&color(red){■};} WHO2016 classification of mastocytosis
#ref(BandC-finding.jpg,around,right,80%)

1. Cutaneous mastocytosis (CM)

2. ''Systemic mastocytosis''
-a. Indolent systemic mastocytosis(ISM)SIZE(12){&color(red){★};}
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-b. Smoldering systemic mastocytosis(SSM)SIZE(12){&color(red){★};}
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-c. Systemic mastocytosis with an associated hematological neoplasm(SM-AHN)

--以前はsystemic mastocytosis with an associated clonal hematological non-mast cell lineage disease(SM-AHNMD)とされた疾患群. AHNMDとAHNは同義語として使われる.
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-d. Aggressive systemic mastocytosis (ASM)SIZE(12){&color(red){★};}
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-e. Mast cell leukemia (MCL)

3. Mast cell sarcoma (MCS)

SIZE(12){&color(red){★};}のsubtype確定診断においては&color(purple){B-findingsおよびC-findingsの確認};が必須となる.

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#ref(mastocytosis-cytology.jpg,around,right,55%)

SIZE(24){&color(darkgreen){■};}SMのクライテリア(WHO2001で定義されWHO2008, 2016updatesで確定された)

''Major SM criterion''

骨髄生検/ その他&color(red){''皮膚以外の組織検体''};において, 肥満細胞がmultifocalに高密度な浸潤を来す.(15個以上のMCsが集蔟を示す)

''Minor criterion''

a. 骨髄スメアで, すべてのMCsのうち >25%が異型細胞である(typeIまたはtypeII; 右図&note{:Horny H-P, et al. Mastocytosis: Orazi A, et al Ed. Knowles Neoplastic Hematopathology 3rd Ed. 2014; 1192-1208, Wolters Kluwer/Lippincot Williams&Willkins, Philadelphia USA};)。または内臓組織の検体での肥満細胞浸潤がspindle-shaped を示すこと.

b. 骨髄または皮膚以外の臓器でKIT codon816のpoint mutationが認められること

c. 骨髄/ 血液/ 皮膚以外の組織の肥満細胞がCD2陽性 and/or CD25陽性を示すこと

d. 血清トリプターゼレベルが >20ng/ml (unrelated myeloid neoplasmの症例では, dはSMのクライテリアとしては使えない)

少なくとも1つのMajor, 1つのMinor, あるいは3つのminor criteriaが満たされれば, Systemic mastocytosisと診断ができる.
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systemic mastocytosis with an associated clonal hematological non-mast cell lineage disease(SM-AHNMD)
SIZE(20){&color(red){■};} Systemic mastocytosis with an associated clonal hematological non-mast cell lineage disease(SM-AHNMD)

SM-AHNMDは形態学的に2つの明確な疾患単位から構成される.
#ref(SM-AHNMD-rare cases.jpg,around,right,60%)

-ほとんどの場合, AHNMDは骨髄系腫瘍であり, CMMLがもっとも多い.
-''ほとんどの場合, AHNMDは骨髄系腫瘍''であり, &color(red){CMML};がもっとも多い.

-他の病型とはことなり, SM-CMMLのmyelomonocytic cellsには75%にKIT D816Vの活性型点突然変異が認められSMとCMML細胞にclonalな関連が強く示唆される
--他の病型とはことなり, SM-CMMLのmyelomonocytic cellsには75%にKIT D816Vの活性型点突然変異が認められSMとCMML細胞にclonalな関連が強く示唆される

-AHNMDがリンパ性腫瘍であることはまれ。plasma cell myelomaが最も多く報告されている.
-AHNMDが''リンパ性腫瘍''であることはまれ。&color(red){plasma cell myeloma};が最も多く報告されている.

systemic mastocytosisが骨髄増殖性腫瘍と併存する場合(SM-MPN) では''一般にMPNが優位''な成分である.ちいさな緻密なSMの浸潤所見はtryptase免疫染色したときにのみ確認される.
systemic mastocytosisが骨髄増殖性腫瘍と併存する場合(SM-MPN) では''一般にMPNが優位''な成分である.ちいさな緻密なSMの浸潤所見はtryptaseなどの免疫染色したときにのみ確認される.

SM-MPNで最も多い病型はprmary myelofibrosisである. あとはph-negative chronic myeloid leukemiaがわずかに報告されているのみ.

SM-AHNMDの診断は両方の腫瘍が, 同一の組織に存在している場合で, 分子学的にも同一の病変でないと行えない.

SM-AMLにおいて化学療法後, AMLの組織が急速に消失した場合, 緻密な肥満細胞浸潤が浮腫状のhypocellularな骨髄に明瞭になる場合が報告されている.(occult SM) ~
後方視的にtryptase, CD117, CD25を免疫染色すると初診のcore biopsy内にしばしば不規則で小さな肥満細胞の浸潤巣が確認できる場合がある.

SM-AHNMDにおいてSMが優位な場合はまれであるが, この場合AHNMDの診断, 分類が困難になる.肥満細胞関連抗体だけでなく, CD14やCD34を含むbroad bandの抗体パネルによる免疫染色を行い, occult AHNDMを見つけ出す必要がある.

JAK2V617FやTET2変異がAHNDM診断の手助けとなる場合がある.

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***肥満細胞症は以下の5型に分類される。(以前の病型分類) [#zc5bc743]

I. cutaneous mastocytosis(urticaria pigmentosa、solitary mastocytoma、diffuse cutaneous mastocytosis、telangiectasia macularis eruptiva perstans)

II. systemic mastocytosis with or without skin involvement、

III. mastocytosis in association with haematological disorder,with or without skin involvement、

IV. lymphadenopathic mastocytosis with eosinophilia with or without skin involvement、

V. mast-cell leukaemia。(Golkar L,Bernhard JD:mastocytosis,LANCET,349:1379-1385,1997)

//一般的に小児に好発する皮膚限局型の肥満細胞症である色素性蕁麻疹は、思春期までに自然軽快し予後良好である。皮疹が全身に汎発化する場合には、過度の摩擦、運動、温度変化などの刺激により肥満細胞から急速にヒスタミンなどが放出され全身症状(嘔吐・下痢・腹痛・心悸亢進・頭痛など)を伴うことがあり注意を要するが、皮疹が3個に過ぎない本例には該当しない。治療は対症療法として、抗ヒスタミン剤・抗アレルギー剤の内服およびステロイド剤を外用する。一方、成人型の色素性蕁麻疹は難治であり、後に全身性肥満細胞症を生じることがあるため、リンパ節、肝臓、脾臓、骨髄への浸潤、血小板減少性出血傾向、白血病化を念頭に置きながら慎重に経過観察を行う。

勉強・ページ作成中 (2017-10-05)φ(・_・”)''


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