[[LectureNote]]

**血球と血管の発生 [#k89dc8dc]

-発生3週に''卵黄嚢''を囲む中胚葉内に''血島''が形成され,少し遅れて側板中胚葉やその他の部位にも形成される
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-''線維芽細胞成長因子2(FGF2)''の誘導で血島は血管と血球の共通前駆細胞である''血管芽細胞hemangioblast''を形成する
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-血島中心部の血管芽細胞は造血幹細胞をつくり, 血島辺縁部の血管芽細胞は血管前駆細胞に分化する
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-血管芽細胞は周囲の中胚葉細胞の分泌する''血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor:VEGF)''に誘導されて''内皮細胞''に分化する.VEGFは内皮細胞を調節して最初の原始的血管を作るように癒合させる
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-脈管形成により一次血管床ができると''血管新生''-新しい血管の芽出によって次々に血管が加わる。この過程もVEGFが仲介し, 新しい血管が作られる予定の場所で内皮増殖を刺激する.
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-血管の成熟と形成は成人のパターンが完成するまで''血小板由来成長因子(PDGF)やTGF-β''などの因子により調節される
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-''卵黄嚢壁中に形成される最初の血球集団は一時的なもの''で最終的な造血幹細胞は大動脈を取り囲む中胚葉である&color(#e2041b){''大動脈-生殖巣-中腎領域(aorta-gonado-mesonephoros region:AGM)''};と呼ばれる部位より生じる。
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-AGM内の背部大動脈(dorsal aorta)内腔は血管性内皮細胞(aortic endothelium)と造血性内皮細胞(hemogenic endothelium)で形成され, 後者から派生する血液細胞塊に造血細胞が含まれていると考えられる
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-これらの血液内皮や血液塊には''Notch pathwayのDll4, Jag1, Jag2, Notch1, またNotchの標的であるHes1やGata2''が発現している。
-これらの血液内皮や血液塊には''Notch pathwayのDll4, Jag1, Jag2, Notch1, またNotchの標的であるHes1やGata2''が発現している。&note{:Bigas A, et al. Notch and Wnt signaling in the emergence of hematopoietic stem cells. Blood Cells Mol Dis. 2013 Dec;51(4):264-70.};
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-AGMでの造血細胞発生には, Jag1-Notch1を介したシグナルが必須であるとされる(Jag1欠損マウスでは内皮発生は正常に保たれ, 造血細胞発生は阻害される)&note{:Bigas A, et al. Notch and Wnt signaling in the emergence of hematopoietic stem cells. Blood Cells Mol Dis. 2013 Dec;51(4):264-70.};
-AGMでの造血細胞発生には, Jag1-Notch1を介したシグナルが必須であるとされる(Jag1欠損マウスでは内皮発生は正常に保たれ, 造血細胞発生は阻害される)

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-最終造血幹細胞は肝に移動し&color(red){''胎児では肝臓が主な造血器官''};となる。その後&color(red){''幹細胞は骨髄に移動して''};生涯造血を維持するhematopoietic stem cell(HSC)産生場所として最終的な造血組織になる。

**正常胎児および成人の造血 [#l6d262d1]

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